日本刀の研磨とは

日本刀を研磨するという事は姿や形を砥石で研いで整えることはもちろん、美術品としての価値を最大限に高めるべく、磨き上げる、という事でもあります。

刀の有るべき姿を見極め、尚且つ、なるべく減らさないように研ぎ、刀工の鍛えた地鉄、刃文の魅力を最大限に引き出すように仕上げるのが研師の役割であります。

刀によって仕上げ方は考えないといけませんが、私は澄み渡った秋の空のように”晴れた研ぎ”を意識して研磨しております。 これは師、河本光誠、またはその師である永山光幹から続く教えであります。私の研磨の得意とする所ですが、特に「地鉄の働きを強調して欲しい、肌をもっと出して欲しい」といった御要望にはお応え出来ると存じます。(基本的に御刀それぞれに合った研磨をしますが、御要望がありましたらお申し付けください)

教えられたことを守るのは勿論の事ですが、「どうすればもっと美しく仕上げられるのか」と自分自身でも追求しつつ、日々取り組んでおります。

研磨における研師の責任は重大です。御刀の魅力を最大限に生かす研磨を心掛けております。 後世に御刀を美しい状態で伝えるべく、精一杯、努めさせて頂きます。

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